店長Q&Aブログ25【美印工房】

象牙のマンモス牙の違いをもう少し詳しく教えてください

2018-01-25追加

生物学的検査・分析によれば、その違いは歴然たるもののようですが、少なくとも目視において、相違点はほとんど見出せません。

もし両者をシャッフルして目の前に置かれると、どちらが象牙でどちらがマンモス牙か、私も明確に判別する自信がありません。
(輪切りにされた大きな牙で状態を比較すると、筋目模様のパターンが象牙とマンモス牙とでは少なからず異なるようですが、 直径2センチ足らずの印鑑素材でその違いを目視確認するのは困難です)

しかし、マンモス牙はご存知の通り1~3万年という長い年月にわたって、シベリアもしくはアラスカの永久凍土に埋もれておりました。
したがって各個体ごとの埋没状況により、その品質は玉石混交であり、中には見た目にハッキリとわかるほど水分を含んだものも印材として流通しています。
それらはやがて内包水分が枯渇することにより、伸縮・変形する危険性があります。

美印工房で使用しているマンモス牙は、原牙輸入・加工メーカーから優先的に提供されたものです。
「高級・特選・極上」の各グレードにおいて、いずれも厳選された最高品質個体のみ使用しています。
その品質は現在ワシントン条約で全面輸入停止中の象牙となんら遜色ありません。

しかし現在のマンモス牙輸入量はごくわずかであり、価格も高騰しております。
従いまして美印工房としても、将来在庫切れが生じた時点で、マンモスの取り扱いを中止もしくは終了する可能性もございます。
太古のロマンを感じさせる魅力的な素材・マンモスをご希望の方には、お早めにご注文いただきますことをお勧め申し上げます。

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