柘(つげ)の堅牢度評価が低いので心配です
2018-01-18追加
柘の堅牢度で★の数が少ないのは、あくまでも「他の印材と比較しての相対評価」です。
柘は牛角類や象牙・マンモスなどと比べて堅牢度が劣るのは事実ですが、だからといって、たとえば、
■朱肉の油分により経年で印面が崩れる
■経年劣化によりひび割れが生じる
■数百回程度の捺印で印面が摩耗する
などということはあり得ません。
美印工房が言及する堅牢度とは、具体的には、
「万が一の落下・衝突による印鑑の外枠欠損リスク」を指します。
それはあくまでも、誤って落としたりぶつけたりしたときの「枠の欠けにくさ」という意味です。
逆に言えば、落下衝突なく普通にお使いになっている限り、印面崩壊・ひび割れなどの自然発生的な破損は考えられません。
私自身、40年以上この商売に携わっておりますが、そのような事例に遭遇した経験はございません。
ただし、これはあくまでも「普通にお使いになる」場合を想定してものです。
たとえば、1日に数百回の捺印を数百日続ける、というような、一般的な実情に即さない耐久実験を経た結果でないことはご理解ください。