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永田皐月と小林董洋、それぞれの印鑑製作工程をご紹介いたしましょう。
ここでは今までご紹介した独自書体ではなく、遠く秦〜漢の時代から印章に用いられてきた一般的な書体である
篆書(てんしょ)を例に、印稿製作〜荒彫り〜仕上げに至る流れをご覧に入れます。
写真はどれも左が永田 皐月、右が小林 董洋です。 |
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実際の仕上がりに近い綿密なデザインを紙に書き表したものを「印稿」と申します。
写真にマウスポインタを乗せると、それぞれ書き上がった印稿のアップがご覧いただけます。
当店ではご注文いただいてから約10日以内に印稿を製作し、メールにてお送りします。
そしてお客様のご承認をいただいてから彫刻を開始致します。
お客様には「出来上がる前に完成品のイメージをつかめるのでとても安心だ」と大変好評です。
上の写真では二人とも篆書で「長尾清明」という印鑑の印稿を製作しておりますが、
同じ書体とは思えないほど大いに印象が異なるのがおわかりいただけるかと存じます。。
永田 皐月の篆書は秦代に制定された、優美な曲線に特徴のある「小篆(しょうてん)」調を得意としており、
一方の小林 董洋は秦の後の漢代に広まった、重厚で精緻な直線系の「印篆(いんてん)」を追求しています。
同じ文字でも作家の個性によって異なる作風が、手書き印稿ならではの豊かな味わいです。 |
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荒彫りとはその名の通り、文字以外の不必要な余白箇所を大まかに彫り除いていく印鑑製作工程を指します。
ボリボリと小気味よい音を立てつつ豪快に彫り進める爽快感は、印鑑職人でなくてはわからないかもしれなせん。
写真にマウスポインタを乗せると、荒彫り工程終了段階のアップがご覧いただけます。
不要な部分を彫り除いたというだけで、かんじんの文字線はまだボッテリと太く残っているのがよくわかります。
しかし、荒彫りだからといって永田 皐月・小林 董洋ともに「荒っぽく」彫っているわけでは、もちろんありません。
次の仕上げ工程でより細密な技巧を駆使するために、荒彫りとはいえども十分慎重かつていねいに彫り上げます。
なお、この荒彫り段階では、完成品の彫刻品質になんら影響のない余白域の切削において、
部分的に機械・器具を用いることもございます。 |
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さて、ここからがプロフッショナルの腕の見せどころ。思い描いた完成イメージに向けて、渾身の仕上げに挑みます。
文字の余分な肉を少しずつそぎ落としながら、そこに「生き生きとした文字線を創り出す」、まさに印鑑製作の真骨頂。
全神経を集中し、ひたすらミクロの世界を刻む妥協なき姿は、家人でさえ近寄り難い“気魄”をみなぎらせています。
写真にマウスポインタを乗せると、仕上げ工程段階のアップがご覧いただけます。
荒彫り工程終了の段階では単なる太い線の集合体だったものが、「表情豊かな生きた文字」に変貌を遂げています。
2本の完成品は永田皐月・小林董洋の個性と技量が遺憾なく発揮されており、同じ書体・同じ彫刻文字でも
まったく別の文字が彫られてある印鑑のように見えるほど、それぞれに異なった「顔」を持っています。
こうして彼らだけの【絶対唯一】の作品が誕生し、持ち主様の傍らで、その後の長い年月を伴走していく中で、
持ち主様の権利や財産を、しっかりと護り通すのです。
それこそが本来、印鑑の持つべき何より重要な役割な役割だと、永田皐月・小林董洋ともに強く思っています。 |
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印鑑は食べ物などと違って、一般のお客様が必ずしもその良し悪しを
明確に判断できるという性質の商品ではないかもしれません。
だからこそ私たちは決して手を抜かず、気を抜くこともなく、
見ず知らずのお客様から縁あって頂戴したご注文に全力で製作いたします。
作家として私たち自身も胸を張れる作品をお納めすることをお誓いします。
ご注文いただいたお客様のご感想を、ぜひともご一読ください。
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